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2008-02-27 20:42 | カテゴリ:ホルスト
グスターヴ・ホルスト
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst/Gustavus Theodore von Holst, 1874年9月21日 - 1934年5月25日)は、イギリスを代表する作曲家の一人である。
最も知られた作品は、管弦楽のために書かれた『惑星』(The Planets)であるが、全般的に合唱のための曲を多く遺している。
またイングランド各地の民謡や東洋的な題材を用いた作品、吹奏楽曲でも知られる。

略歴
グロスターシャー州チェルトナムでスウェーデン・バルト系移民の家系に生まれ、ロンドンの王立音楽院でパリー(Parry, Hubert)やスタンフォード(Stanford, C.V.)の下に音楽を学んだ。
王立音楽院ではトロンボーンも学び、卒業後はオーケストラ奏者として生計を立てていたこともある。
この学生時代にヴォーン・ウィリアムズ(Vaughan Williams)と知り合い、とくに故郷を同じくグロスターシャーとすることもあり、親交を深めた。

1905年から没するまでロンドン近郊にあるセント・ポール女学校の音楽教師の職にあり、その傍ら作曲活動を行った。
『惑星』をはじめとするほとんどの作品はここで生まれたが、『惑星』の後、これ以上に名声を博す作品を遺すことはなかった(他の作品とはかけ離れた点も多い『惑星』のみが有名になったことについて、ホルスト自身は不満を漏らしていたという)。

出血性胃潰瘍のためロンドンにて没した。小惑星(3590)のホルストは、彼に因んで命名された。

妻イゾベル(Isobel)との間に生まれた、娘のイモージェン・ホルスト(Imogen Holst、1907-1984)もまた作曲家であり、指揮者、音楽学者としても知られる。

主な作品
* 『惑星』 作品32 (The Planets, Op.32) - 7つの曲から成る、大編成の管弦楽のために書かれた組曲で、最後の「海王星」では舞台裏に配置された女声合唱が使われる。
占星術から着想を得て書かれた作品である。
* セントポール組曲
* サマーセット狂詩曲
* 吹奏楽のための第1組曲、第2組曲

惑星 (組曲)
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大管弦楽のための組曲『惑星』(わくせい、The Planets)作品32は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの作曲した代表的な管弦楽曲である。
この組曲は7つの楽章から成り、それぞれにローマ神話に登場する神々にも相当する惑星の名が付けられている。
第4曲「木星」は非常に人気があり、特に有名である。

概要
ホルストの代表曲として、ホルスト自身の名前以上に知られており、近代管弦楽曲の中で最も人気のある曲の1つである。
イギリスの管弦楽曲を代表する曲であるとも言えるが、むしろイギリス音楽とは意識されず、その枠を超えて親しまれている曲である。
ただし、特殊楽器の多用や女声合唱の使用などが実演の障壁になることも多く、全曲を通しての演奏の機会は必ずしも多いとはいえない。
また、後述のホルスト自身の不満からもわかるとおり、『惑星』という題名のスケールの大きさに惑わされて、実体とかけ離れてあまりに過大評価されすぎる傾向にあるとする意見もある。

この作品は惑星を題材としているが、(天文学ではなく)占星術から着想を得たものである。
地球が含まれないのはこのためである。西欧ではヘレニズム期より惑星は神々と結び付けられ、この思想はルネサンス期に錬金術と結びついて、宇宙と自然の対応を説く自然哲学へと発展した。
この作品は、日本語では「惑星」と訳されてはいるが、実際の意味合いは「運星」に近い。
それぞれの曲の副題は、かつては「…の神」と訳されていたが、近年では本来の意味に則して「…をもたらす者」という表記が広まりつつある。
かねてよりホルストは、作曲家アーノルド・バックスの兄弟で著述家のクリフォードから占星術の手解きを受けており、この作品の構想にあたり、占星術における惑星とローマ神話の対応を研究している。

作曲
作曲時期は1914年から1916年。当初は『惑星』としてではなく『7つの管弦楽曲』として作曲が開始された。
これはアルノルト・シェーンベルクの『5つの管弦楽曲』に着想を得たものといわれている。

まず「海王星」以外の6曲はピアノ・デュオのために、「海王星」はオルガンのために作曲された。
1914年に「火星」(8月以前)、「金星」(秋)、「木星」(年末)が作曲され、 1915年には「土星」(夏)、「天王星」(8月頃)、「海王星」(秋)が、そして1916年初頭に「水星」が作曲された。
その後、日本人舞踏家伊藤道郎の依頼を受け、『惑星』の作曲を一時中断して『日本組曲』を完成している。

1917年になって、オルガンや声楽を含む大管弦楽のためにオーケストレーションされた。
もっとも、オーケストレーションにおけるホルスト自身の関与はピアノスコアに楽器の指定をしたことが中心であり、フルスコアの作成はかなりの部分をホルスト以外の手に負っている。
オーケストレーションは創造的かつ色彩的であり、英国国内の作曲家よりもストラヴィンスキーら大陸の作曲家からの影響が強く見られる。

しかし、管弦楽法的には複雑ではなく、多くの楽器、人員を要するのもソロとトゥッティ(複数人で同じ旋律を奏でること)を使い分けて音の厚みを変化させたり、和音を吹く際に一つの楽器で全ての音を出せるようにする(例えば、管楽器を各2本だけにすると一つの楽器だけで和音を出せない)などの音響的効果を狙った理由が強い。
また声部も基本的に旋律、和音、ベース音など明確に分けられており、大編成のわりに曲の構造はわかりやすい。

「火星」の5拍子など民族的なリズムや、「海王星」などで現れる神秘的な和音など、作曲当時の流行を取り入れている部分はあるが、和声的にはおおむねロマン派の範囲であり、その親しみやすさのおかげで20世紀の音楽としては珍しく日常的に聞く機会に恵まれた曲になったといえる。

初演
ロイヤル・アルバート・ホール: 1918年に初演が行われた

初演は、1920年10月10日にバーミンガムにて、全曲を通しての公式の初演が行われた。
これに先立つ1918年の9月29日にロンドンのクイーンズ・ホールにおいて、エイドリアン・ボールトの指揮するニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団により非公式の演奏が行われている。

組曲『惑星』は大編成の管弦楽のために書かれており、オルガンや、最後の「海王星」では舞台の外に配置された歌詞の無い女声合唱が使われる。
初演に立ち会った聴衆は斬新な響きに驚き、この組曲はたちまち成功を収めた。

『惑星』はホルストの最も知られた作品ではあるが、作曲者自身はこれを佳作の1つとして数えてはおらず、他の作品がことごとくその影に隠れてしまうことに不満を洩らしていた、といわれている。
ただ、自身でも何度かこの作品を指揮し、録音も残しており、「土星」は気に入っていたという。

再評価
初演当初は好評をもって迎え入れられたが、同時代の作曲家の意欲的な作品(たとえばドビュッシーの『海』やストラヴィンスキーの『春の祭典』など)と比較してやや低水準と見なされた本作品は、ホルストの名とともに急速に忘れられる道をたどることになり、以後英国内の一作曲家のヒット作という程度の知名度に甘んじるようになった。
今日のような知名度を獲得するのは、1961年頃カラヤンがこの作品を発掘し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で紹介したことがきっかけである。
この演奏で一躍有名になり、それ以後近代管弦楽曲で最も人気のある作品の1つとして知られるようになった。

構成
作曲当時太陽系の惑星として知られていた8つの天体のうち、地球を除いた7つの天体(すなわち水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星)に、曲を1曲ずつ割り当てた、全7曲で構成される組曲である。
全曲を通した演奏時間は約50分である。
各曲の平均は7分弱、最短の「水星」は約4分、最長の「土星」は約10分である。

「火星」と「水星」の順番が逆であることを例外として、各惑星は軌道長半径上で太陽から近い順番に配列されている。
「火星」と「水星」の順番が逆なのは、最初の4曲を交響曲の「急、緩、舞、急」のような配列にするために、ホルストが意図的に順番を変えたのだとする意見がある。
もう1つの説明として、黄道12宮の守護惑星に基づくという説がある。
黄道12宮を金羊宮(おひつじ座)から始まる伝統的な順番に並べるとその守護惑星は、重複と月・太陽を無視すれば楽章の順序に一致する。
その為、冥王星は水星と木星の間に来るべきだとする意見もある。

火星、戦争をもたらす者
* 原題:Mars, the Bringer of War
* Allegro
* 5/4拍子~5/2拍子~5/4拍子~5/2拍子~3/4拍子
日本では「木星」に次いでよく知られている曲である。
第一次世界大戦の頃の作品のため、その時代の空気が反映されていると指摘されることがある。
不明確な調性(一応ハ長調)、変則的な拍子など、ストラヴィンスキーの『春の祭典』からの影響が大きいといわれる。
再現部の第2主題と第3主題の順序が入れ代わっているが、ソナタ形式に相当する。

「ダダダ・ダン・ダン・ダダ・ダン」という5拍子のリズムを執拗に繰り返す。
このリズムは木製のマレットでティンパニ、弦楽器のコル・レーニョとハープで演奏される。

提示部第3主題でのテナーチューバ(ユーフォニアムで演奏されることが多い)のソロが、オーケストラにおけるこの楽器の秀逸な用例としてしばしば言及される。全185小節。

金星、平和をもたらす者
* 原題:Venus, the Bringer of Peace
* Adagio - Andante - Animato - Largo - Animato - Largo - Animato - Largo - Adagio - morendo - Tempo I
* 4/4拍子~3/4拍子~4/4拍子~3/4拍子~4/4拍子
緩徐楽章に相当する。主に三部形式。調性上は変ホ長調だが、途中一部の楽器が嬰ヘ長調になる部分がある。中間部にはヴァイオリンやチェロのソロもある。全141小節。

水星、翼のある使者
* 原題:Mercury, the Winged Messenger
* Vivace
* 6/8拍子、2/4拍子
スケルツォに相当する曲である。
スコア上ではイ長調と変ロ長調が同時進行するようにされている。主に二部形式。
ホルスト自身がフルスコアを書いたのはこの曲のみで、この曲を「心の象徴」と述べている。
この曲にもヴァイオリンのソロがある。全296小節。

木星、快楽をもたらす者
* 原題:Jupiter, the Bringer of Jollity
* Allegro giocoso - Andante maestoso - Tempo I - Maestoso - Lento maestoso - Presto
* 3/4拍子~3/4拍子~2/4拍子~3/4拍子~2/4拍子~3/4拍子~2/4拍子
組曲中、日本では最もよく知られている。
この曲もスケルツォに近い性格を持ち合わせている。
大きな三部形式で、特に中間部Andante Maestosoの旋律が非常に有名である(後述)。
調性はハ長調で、中間部は変ホ長調。また、終盤で中間部の旋律が戻ってくるときにはロ長調である。全409小節。

土星、老いをもたらす者
* 原題:Saturn, the Bringer of Old Age
* Adagio - Poco animato - Tempo I - Animato - a tempo - Animato - L'istesso tempo - Andante
* 4/4拍子~3/2拍子
組曲中で最も長い。調性は一応ハ長調。
ホルスト自身この曲が最も気に入っていたといわれ、組曲中でも中核をなす曲と考えられる。
全155小節。

天王星、魔術師
* 原題:Uranus, the Magician
* Allegro - Lento - Allegro - Largo
* 6/4拍子~9/4拍子~6/4拍子~9/4拍子~6/4拍子~9/4拍子~6/4拍子~9/4拍子~6/4拍子~9/4拍子~6/4拍子~9/4拍子~4/4拍子,6/4拍子
スケルツォに近い曲。
調性は一応ハ長調。デュカスの『魔法使いの弟子』に影響を受けたといわれる。
また、冒頭の印象的な4音(G, Es, A, H)は、ホルストの名前(Gustav Holst)を表していると言われ、曲中にも木管・金管・ティンパニなどを使って様々な形で執拗なまでに取り入れられている。
Fの音はティンパニに含まれる。全250小節。

海王星、神秘主義者

* 原題:Neptune, the Mystic
* Andante - Allegretto
* 5/4拍子
調性は一応ハ長調。
静かなこの曲では[1]56小節目から女声合唱も演奏に加わり、消え入るように終わる。
楽譜には、最後の1小節に反復記号が記され、【この小節は音が静寂の中に消え入るまでリピートせよ】と書いてある。全101小節。

編曲の制約
ホルストは、この曲に関して非常に厳格な制約を設けていた。
楽器編成の厳守(アマチュア団体の演奏に限り編成の縮小を認めた)から抜粋演奏の禁止まで提示しており、死後も遺族によって守られてきた。

しかし1976年、冨田勲によるシンセサイザー版『惑星』が許可されて以降、この制約は絶対的なものではなくなっていく。
1986年にはエマーソン・レイク・アンド・パウエルの同名アルバムにプログレッシブ・ロックにアレンジされた「火星」が収録され、ついにクラシック音楽の枠からも逸脱した(なお、キング・クリムゾンはデビュー当時からステージで火星を演奏していたが、1970年に発表されたキング・クリムゾンのアルバム「ポセイドンのめざめ」への収録は許可されなかった。
そのため火星をモチーフとした"The Devil's Triangle"という楽曲として収録している)。

現在では、人気のある「木星」と「火星」のみを抜粋して演奏されることがめずらしくない。
また、バスオーボエ(バリトンオーボエ)のような普及率がきわめて低い特殊楽器は、他の楽器に代替して演奏されることもある。

「木星」の第4主題
「木星」の第4主題、Andante maestoso の旋律は、1921年、セシル・スプリング=ライスによって“I vow to thee, my country”(私は汝に誓う、我が祖国よ)で始まる歌詞が付けられ、英国の愛国的な賛歌として広く歌われるようになった。

1991年、ラグビー・ワールドカップのテーマソングとして新たな歌詞が付けられ、「ワールド・イン・ユニオン」(World In Union)として発表される。
「ワールド・イン・ユニオン」は大会ごとにアレンジされている。

1997年にはオルガンに編曲されたものが、ダイアナ元皇太子妃の葬儀において教会で演奏された。
また、同曲は日本では2003年5月21日リリースの本田美奈子.のアルバム『AVE MARIA』の1曲として岩谷時子の歌詞によるものが収められている。
それに先がけて遊佐未森が1999年に発表したアルバム「庭(niwa)」にも「A little bird told me」の題で遊佐自身の詩による曲が収められている。

音楽プロデューサー浅倉大介は自身の参加ユニットであるaccessの「DELICATE PLANET」ツアー(1994年)において、この旋律を浅倉独自のシンセサイザーアレンジで演奏している。

平原綾香 のデビュー曲は、吉元由美により第4主題に新たな歌詞が付けられたもので、2003年12月17日にシングル盤『Jupiter』としてリリースされた。

ハワード・ブレイクリー作曲、ザ・ハニカムズ (The_Honeycombs)歌唱・演奏の「Once You Know」も、この旋律に触発された曲の1つである。

また、木星を舞台としたSEGAのアーケードゲーム「電脳戦機バーチャロン フォース」のエンディングにもこの旋律が流れる。
世界陸上大阪大会の開会式でサラ・ブライトマンが歌った曲「Running」もこの旋律を基にしている。
ほか、三菱・ギャランフォルティスのCMソングにも用いられている。

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